"GEORG JENSEN" Grape cluster motif silver 925 brooch

アールヌーヴォーの流れを継承しながら、自然から受けた感覚的な喜びを映し出し、傑出した新鮮さで優れたアイディアとゆるぎない理念を、現代のデザインに受け継いでいるGEORG JENSEN

より、コンセプチュアルな逸品をご紹介致します。

自然を讃える北欧美学と、彫刻的な造形技術が詩的に交差するぶどうの房をモチーフにしたこちらの逸品。

デンマークの銀細工芸術において圧倒的な存在感を放ち続けるGeorg Jensenが、その黎明期から一貫して掲げてきた「自然との調和」という理念を体現するかのように、滑らかに磨かれた実の一粒一粒が、まるで瑞々しさを湛えた果実のように立体的な輝きを放っています。丸みを帯びたフォルムは単なる抽象化ではなく、有機的な動きの中に優美な秩序を与えており、自然物をモチーフとしながらもアートピースとして昇華された佇まいが魅力です。

トップには植物の葉が象られており、打ち出しによる凹凸が美しく、ぶどうの実とのコントラストを繊細に引き立てています。この葉の表現に宿る柔らかな陰影と、実の艶やかな膨らみとの間に、静と動が同居する彫刻的な構成が見て取れます。古びた銀の風合いが時を重ねた証として現れており、それ自体がこのブローチの歴史性を語ってくれますね。

背面には“925 S”と“GEORG JENSEN”の刻印が確認でき、銀製品としての品質保証とともに、正統なクラフツマンシップの証が刻まれています。また、モデルナンバー「217B」はジョージ ジェンセンのクラシックラインに属する作品群の一つであり、世代を超えてコレクターに愛されてきたシリーズの中でも、特にアイコニックな意匠のひとつです。

時代を超えて語り継がれる北欧の造形哲学と、銀の持つ静謐な美しさを纏いたい方にこそお手に取っていただきたい、アートとジュエリーの境界を静かに溶かす逸品となっております。

スタイリングとしては、ミニマルなウールジャケットや、ドレスシャツにさりげなく添えることで、その立体感と物語性が際立ちます。また、モノトーンやアースカラーでまとめた装いに一点だけ添えることで、控えめながら強い個性を放つアクセントとなりますね。

是非この機会に。