"GEORG JENSEN" 2003 year top design silver necklace

アールヌーヴォーの流れを継承しながら、自然から受けた感覚的な喜びを映し出し、傑出した新鮮さで優れたアイディアとゆるぎない理念を、現代のデザインに受け継いでいるGEORG JENSEN

より、アイコニックな逸品をご紹介致します。

シルバーの静謐な質感と、アール・ヌーヴォーの詩的なフォルムが溶け合うこちらの逸品。

小ぶりながらも印象的なオーバルカボションストーンを中心に据え、その上部にあしらわれた葉のモチーフには、有機的な曲線と立体的な刻印が施されており、ジュエリーというよりもむしろ小さな彫刻作品のように、どの角度から見ても陰影が美しく浮かび上がる構造となっております。そして裏面には「2003」の年号とGEORG JENSENの刻印、さらには王室御用達を示すホールマークが刻まれており、毎年その年限りでしか製作されないイヤーペンダントならではの、希少性と物語性を感じさせます。

本作に使用されているストーンは、深い墨色をたたえるオニキス系の天然石と思われ、艶やかで静かな輝きを宿すその表情は、装いに対して強すぎる主張ではなく、沈黙の中で確かな存在感を放ちます。チェーン部分には程よい太さの楕円状リンクが連なり、留め具のシンプルな造形も含め、全体として構築美とクラフトマンシップが高度なバランスで融合されています。

この2003年のペンダントは、単にその年に制作されたという記念的意味合いを超えて、20年以上の時を経た今、改めて“時間の積層”としての価値を感じさせる存在と言えます。

スタイリングとしては、綺麗めなニットにレイヤードし、素材の陰影だけで表情を構築するスタイルに取り入れることで、ペンダントそのものの造形美と存在感が際立ちます。また、ミニマルな比翼仕立てのシャツや、落ち感のあるシルク混のドレープブラウスなどと合わせることで、静かに主張するアートピースとして、装いに詩的なリズムをもたらしてくれます。

是非この機会に。