-SPECIAL- "CELINE" 1997-04's Michael Kors period minimal detail long chester coat

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ベーシックかつ洗練されたデザイン性、高品質な素材使いが高く評価され、今なおファンを増やし続けているCELINEより、極上の逸品をご紹介致します。

Michael Kors（マイケル・コース）期のCELINEらしい、ミニマルで端正なブラックロングコートであるこちらの逸品。

肩線はごく自然に落ちつつも過度なオーバーサイズに傾かない設定で、すっきりと伸びる細身のラペルから深めのVゾーンへとつながることで、身体の縦のラインを美しく強調してくれる構築になっていると言えますね。

フロントは3ボタンのシングルブレストでまとめられ、ボタン位置もやや高めに設定されている為、クラシックな顔つきでありながら、現代的なシャープさを感じさせるバランスになっています。

素材は表面にほんのりと起毛感を帯びた、締まりの良いウールメルトン調の生地（カシミア混）で、光を柔らかく吸い込むようなマットな質感が特徴で、黒一色のコートでありながら陰影のニュアンスがしっかりと出る為、スタイリング全体に奥行きを与えてくれる仕上がりになっております。

バックスタイルはセンターベントを控えめに入れることで、歩くたびに裾が自然に揺れ、縦長のシルエットを損なわずに可動域を確保している点も魅力的と言えますね。

腰位置に配された大ぶりのフラップポケットは、直線的なカットと角を丸く落としたラインのバランスが秀逸で、実用性の高さとともに、装い全体の重心を少し下に引き、ロング丈のコートに安定感を生み出していると言えます。

袖口や裾まわりも極めてミニマルにまとめられており、装飾を削ぎ落としたディテールワークだからこそ、仕立ての精度と生地の良さがそのまま視線を集める一着です。

ネームタグはアクセントのない「CELINE」ロゴが用いられたタイプで、これはフィービー・ファイロが就任する以前、1997年から2004年にかけてマイケル・コースがデザイナーを務めた時代のものであることが分かります。彼が得意とした「ジェットセット・ラグジュアリー」と呼ばれる、リラックスしつつも豪華でタイムレスなスタイルをそのまま体現したピースと言えます。

ミニマルなブラックコートというワードローブの根幹となるアイテムを、ラグジュアリーブランドの最高峰クラスの仕立てと生地感で手にしていただける点に、スペシャルピースとしての付加価値が凝縮されていると言えますね。

スタイリングとしては、上質なニットやすっきりとしたシャツにウールトラウザーを合わせて、トラッドとモードが同居するような端正なコーディネートに仕上げていただくのがおすすめで、足元は革靴やレザーのブーツを添えていただくと、CELINEらしいエレガントなムードが一層引き立つと言えます。あるいは、落ち感のあるロングスカートやワンピースの上からさらりと羽織り、シルエットのコントラストで魅せるスタイルに落とし込んでいただくと、現代的なバランスを楽しめますね。

ミニマリズムとタイムレスな豪華さが高次元で両立した、Michael Kors 期CELINEの魅力を存分に味わっていただける逸品となっております。

是非この機会に。