-MOOD Christmas Collection- "CELINE" 70's Curved organic silhouette bamboo leather hand bag

内側ポケット中央部分剥がれ有り

ベーシックかつ洗練されたデザイン性、高品質なレザー使いが高く評価され、近年ではジェンダーレスに支持され、今なおファンを増やし続けているCELINEより、クリスマスコレクションに相応しいスペシャルな逸品をご紹介致します。

丸みを帯びたブラックレザーと、艶やかなバンブーハンドルが印象的な、1970年代オールドセリーヌのバンブーバッグであるこちらの逸品。

なだらかなカーブを描くフラップと、ふくらみをもたせたボディのラインが、当時のセリーヌらしい女性的でエレガントなフォルムを形作っており、シャープさよりも「上品な柔らかさ」を大切にした設計と言えますね。また、表側には大きな切り替えをほとんど入れず、滑らかなスムースレザーの面を広く見せる構成とすることで、素材そのものの艶と経年による奥行きある表情が際立ち、冬の街灯やイルミネーションの光を穏やかに映し返すような、ホリデーシーズンにふさわしい落ち着いた存在感を放っています。

アイコニックなディテールとなっているのが、アーチを描くバンブーハンドルです。一本ずつ節や色ムラの出方が異なる竹材に丁寧な焼き加工を施すことで、濃淡のグラデーションと立体的な凹凸が生まれ、工芸品のような趣を備えた仕上がりと言えますね。キャンドルの灯りやレストランの間接照明を受けた際にも、表情にわずかな変化が生まれ、ささやかな高揚感を添えてくれるのが魅力で、金具とつながる根元には小さな鋲を配することで、強度面とデザイン性を同時に満たした、パリのメゾンならではの気品あるディテールにまとめられています。

フロントを留めるゴールドカラーのターンロック金具には、厚みのある真鍮パーツが用いられており、CELINEロゴの刻印をさりげなくあしらうことで、過度な主張に頼らないラグジュアリーを体現しています。開閉はワンタッチでスムーズに行える構造で、しっかりロックがかかる為、ホリデーシーズンの外出や人混みの多いシーンでも安心感の高い仕様と言えます。ボトムには程よいマチが設けられていて、見た目はコンパクトでありながら、長財布やスマートフォン、小さめのポーチに加え、小ぶりな手帳などを無理なく収められる容量が確保されており、クリスマスディナーやホテルでの集まりにそのまま持ち出せる実用性を備えています。

インテリアにはファスナーポケットと小物を仕分けできるポケットが配されており、鍵やカードケースなど、すぐ取り出したいものに迷わず手が届くストレスの少ない構成です。内装レザーや金具には、70年代からの時間を物語る穏やかな経年変化が見られ、このわずかな色味の変化や小傷が、ヴィンテージならではの深みとなって現れていますね。その風合いが、冬の装いにささやかな陰影を添え、現行品にはない温度と物語性を感じさせてくれる点も大きな魅力と言えます。

このバッグが特に貴重なのは、「マカダム柄」やロゴ総柄が主流となる80〜90年代より前、創業者セリーヌ・ヴィピアナがまだブランドを指揮していた時代のプロダクトである点にあります。実用性とエスプリを両立させる彼女の哲学が、扱いやすいサイズ感や自立する構造、直感的に扱える金具、そしてクラシックに寄りすぎない丸みのあるフォルムとして具体化されており、当時のパリの上流階級が、日常からホリデーシーズンのパーティやバカンスまで自然体で持っていたであろう光景が浮かぶ設計と言えますね。ヴィンテージ市場においても、この年代のセリーヌでバンブーハンドルを採用したモデルは流通量が少なく、「人と被らないオールドセリーヌ」を探している方にとって、コレクション性の高い一点と言えます。

MOODの視点では、華やかさを前面に出すよりも、静かな品格や背景にある物語を大切にしたい方に強く響くバッグと言えます。トレンドの移り変わりに左右されないクラシックなフォルムに、バンブーが穏やかな遊び心を添えることで、年齢やジェンダーを問わず、「控えめな佇まいで確かな個性をにじませたい」という感覚をお持ちの方の冬のワードローブに、自然と馴染んでくれますね。特に、一年の締めくくりに相応しいご自身へのご褒美や、大切な方へ長く使ってほしいクリスマスギフトとしてお選びいただくと、歳月を共に重ねていけるヴィンテージならではの贈り物になると言えます。

スタイリングとしては、上質なウールニットとセンタープレスの効いたスラックスに、ローファーやヒールブーツを合わせた端正な冬の装いに添えると、ブラックレザーとバンブーのコントラストがさりげなく際立ち、日常の外出やクリスマス前後のディナーシーンがぐっと洗練された印象に整うと言えます。あるいは、膝丈前後のクラシカルなコートや、プレーンなワンピース、ミニマルなセットアップスタイルに合わせ、アクセサリーは控えめにしてバッグを主役に据えることで、静かなトーンの中にヴィンテージならではの物語性を宿したホリデースタイルを完成させることができますね。冬らしいウールやカシミヤのコート地と組み合わせることで、素材同士のコントラストが引き立ち、昼間のショッピングから夜の特別なひとときまで幅広く活躍してくれます。

約50年の時間をまといながら、現代の冬の装いにも自然に溶け込む、知的な遊び心とクラシックな気品を併せ持つCELINEヴィンテージを、クリスマスシーズンの装いとギフト選びのどちらにもふさわしい形でお楽しみいただける逸品となっております。

是非この機会に。