"CELINE" Bundled wrap leather layered belt

ベーシックかつ洗練されたデザイン性、高品質なレザー使いが高く評価され、近年ではジェンダーレスに支持され、今なおファンを増やし続けているCELINEより、唯一無二のデザイン性を誇る逸品をご紹介致します。

艶やかな赤褐色のレザーを幾重にも束ね、繊細なラインの流れと立体的な陰影を織りなすことで、彫刻的な存在感を宿したこちらの逸品。

セリーヌのメゾンコードを継承しながら、クラフツマンシップの粋を凝縮したような構成美が印象的で、6本のレザーコードを束ねるラップレザー仕様と、ブラス製のTバー留め具に至るまで、すべてが計算された“構造の美しさ”として機能しています。

その中でも特筆すべきは、エンドパーツに刻まれたトリオンフの刻印で、ブランドのルーツに敬意を払いながらも、あくまで控えめにその存在を示している点に、上質な余白を感じ取れますね。

また、全体に施されたラップレザーの処理は、巻き込みに対する緊張感と、そこから生まれる素材の重なりの美しさを際立たせており、単なるベルトとしてではなく、身体をめぐる彫刻のようなアクセサリーとして昇華されています。柔らかさとコシを併せ持つ革質は、使い込むほどに艶と柔軟性を増し、経年変化を愛でる贅沢さをお楽しみ頂けます。

デザイン上の特徴としては、前留めでも背中に回しても成り立つバランス設計が施されており、タイトなウエストマークにも、ドレープ感のあるブラウジングにも柔軟に対応できるため、ジェンダーを問わず様々な造形にフィットする汎用性の高さが魅力と言えます。

スタイリングとしては、シルク混の長丈シャツや、ミニマルなドレス、あるいはピンタック入りのウールパンツなどと組み合わせることで、構築性とエレガンスの同居したルックを実現できます。とりわけ、分量のある布地の“締め”として機能させることで、造形全体に有機的なリズムを生み出すことができ、衣服の中に一つの彫刻的要素を差し込む感覚をお楽しみ頂けますね。

是非この機会に。