Dior
"Dior Homme" Chris Van Assche design satin lapel tuxedo set up
ロックの緊張感を孕んだ端正なテーラリングを礎に、メンズのフォーマルを現代のエレガンスへ引き寄せてきたDior Hommeより、静謐な黒で完成する逸品をご紹介致します。
サテンのラペルが生む艶のコントラストが、黒の奥行きを一段深く見せているこちらの逸品。
本個体が2009年春夏と判断できる根拠として、まずDiorのシルバータグがクリス ヴァン アッシュ初期から中期を象徴する仕様である点が挙げられますね。加えて品質表示タグの品番が9から始まり、続くEが夏を示すコードとして機能する為、2009年の春夏に紐づく個体として信ぴょう性が確保できます。
ジャケットはタキシードらしい拝絹の切り替えが最も美しく、ラペルの輪郭をサテンで縁取ることで、昼の黒ではなく夜の黒へと質感を切り替える設計になっています。
フロントは一つボタンのミニマルな構成で、ボタン自体も控えめな存在感に収められている為、視線がラペルからVゾーンへ滑らかに流れ、肩からウエストへ続くラインの綺麗さが際立ちますね。
胸にはすっきりとしたポケットを置き、腰はフラップポケットで実用性を確保しながらも、全体の面構えを崩さないバランスでまとめられており、過剰な装飾に頼らず仕立てで語るDior Hommeらしさが宿ります。
裏地はヴィスコースらしい滑りの良さが期待でき、ジャケットを着たときの所作が引っ掛からず、フォーマルな場面でもストレスなく整って見えるのが嬉しいところです。
同時にパンツは細身のラインを軸にしながら、サイドにサテンの側章を配している為、セットで着たときにタキシードとしての完成度が一気に立ち上がります。
動いた瞬間にだけ現れる艶が縦のラインを強調してくれるので、脚の見え方がシャープになり、黒の中でスタイルを作れるのが強みと言えますね。
この時期のDior Hommeは、エディ スリマン期が残した鋭さを受け継ぎつつ、クリス ヴァン アッシュの持つクラシックへの眼差しが加わり、過度に尖らない大人の緊張感へ着地していく過渡期でもあります。
その空気を最も分かりやすく体現するのが、礼装の記号を削ぎ落としてモードへ翻訳したタキシードセットであり、時間が経っても古びにくい理由がここにありますね。
スタイリングとしては、シャツとレザーシューズで端正に整えるだけでも十分に完成しますし、首元をミニマルにまとめたカットソーを挟んでタキシードの硬さを少し崩すと、ジェンダーレスに落とし込みやすくなります。
上からロングコートを重ねれば、夜のフォーマルを日常のモードへ引き寄せる着こなしが成立しますので、特別な日だけでなく、静かに格を上げたい日にも頼れるはずです。
是非この機会に。
サイズ・寸法
素材
(SHELL)WOOL100%(LINING)CUPRA100%
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