"Polo Ralph Lauren" Alpaca-blend long tailored jacket

「豊かなライフスタイル」を軸に、イギリスの伝統的なファッションをアメリカ流にアレンジした、アメリカントラッドをコンセプトとしている

POLO Ralph Laurenより、コンセプチュアルな逸品をご紹介致します。

柔らかなアルパカ混の起毛感と、端正なテーラリングが同居しているこちらの逸品。

ラルフローレンが長く描いてきた“上質な日常着”の思想を、そのままジャケットに落とし込んだような佇まいで、遠目には静かなブラウン〜オリーブ調の深い陰影が見え、近くでは繊維の毛羽が光を含んで表情を作る為、無地に頼らずとも装いが立体的に整いますね。

フロントはシングルの2ボタンで、Vゾーンが過度に深くならないバランスにより、きちんと感を保ちながらも肩の力が抜けた印象に着地しているのが秀逸で、ノッチドラペルは程よい幅感がある為、顔まわりにクラシックな“額縁”を作りつつ現代のジェンダーレスなコーディネートにも馴染みます。胸の箱ポケットと、腰のフラップポケットは線を増やしすぎない配置で、視線が自然に縦へ流れるから、着た時に姿勢まで綺麗に見せてくれますね。

背面にはウエスト付近の切替とセンターのプリーツ設計が入り、腕を前に出した時に背中が突っ張りにくい“可動の余白”を確保している為、テーラードの品格を守りながら日常動作に寄り添う仕様と言えます。さらに、ジャケットの裾はわずかに丸みを帯びたラインで、硬い直線だけで終わらないから、パンツのシルエットを選ばず全体のムードを柔らかくまとめてくれるのも魅力です。

裏地も滑りの良い総裏仕様に見え、袖通しがスムーズでレイヤードのストレスを減らしてくれる為、秋冬の主役として“着る回数が増える設計”になっているのが嬉しいポイントで、アルパカ混ならではの軽さと保温性が、ラルフローレンらしい実用美として説得力を持ちます。

スタイリングは、シンプルなシャツにスラックスを合わせてジャケットの素材感を前面に出す着こなしや、ミニマルなワンピースやロングスカートに羽織ってテーラードの直線を差し込むスタイルが相性良く、足元はレザーシューズやブーツで質感を揃えると、ブランドのバックボーンである品のあるスポーティさが自然に立ち上がりますね。

是非この機会に。