FENDI
-SPECIAL- "FENDI" 90s Karl Lagerfeld-era lattice fur cape
前身頃首元生地の裂けあり
1925年のブランド設立以来
多くのセレブ達やファッショニスタを虜にし続け、イタリアを代表するハイブランドとして支持され続けているFENDIより、スペシャルな逸品をご紹介致します。
フェンディが得意としてきたファーの造形美を、コートではなくケープという最小限の構造で成立させた、陰影の濃い佇まいであるこちらの逸品。
まず年代については、前回拝見した黒地にゴールド糸で”FENDI ROMA”が織り出され、上部にダブルF意匠を伴うネーム仕様、加えて素材操作と装飾密度の方向性から、1990年代後半〜2000年代前半のフェンディ、カール・ラガーフェルド期の空気感に強く接続する個体と言えますね。シーズンコード等の確定情報が画像内で読み取れない以上、断定は避けるべきですが、90年代後半〜00年代前半に見られた”ラグジュアリーを素材加工で語る”姿勢、つまりファーを軽やかに、そして布のように編集していくフェンディの表現と一致している為、この年代帯の可能性が高いと整理できます。
ケープであること自体がデザインの核で、袖を設けないことで肩から裾までが一枚の面として落ち、歩行や所作に合わせて黒の表情が連続的に変化します。首元は立体的に立ち上がり、前へ流れるドレープが縦の線を作ることで、ケープ特有の分量感をただの”大きさ”に見せず、輪郭を端正に整えてくれますね。
その面を彫刻へ押し上げているのがローズ装飾で、プリントではなくサテンリボンを巻き込みながら花弁状に組み上げたモチーフが帯として連なる為、装飾が光を拾う場所と沈む場所を明確に分け、黒一色の中に陰影のリズムを作っています。
さらに身頃は単一の起毛ではなく、格子状に見える凹凸や毛流れの差が組み合わされ、近づくほど質感の階層が増える構成で、これは90年代後半〜00年代前半のフェンディが得意とした”素材のパッチワーク的編集”を想起させます。
この年代帯らしさがもう一段見えるのは、ロゴで誇示せず、触感と構造でラグジュアリーを成立させている点で、ファーとリボンという本来ベクトルの違う要素を、黒のワントーンへ統合しながら、艶の差だけで華やかさを立ち上げる設計は、当時のフェンディの実験性と完成度の高さを感じさせますね。
ケープは本来、実用より”佇まい”が価値になりやすいアイテムですが、こちらは素材加工の情報量がある為、静止しても動いても成立し、現代のワードローブに置いても主役の座を譲らない付加価値があります。
スタイリングは、端正なシャツとスラックスに重ねてケープの面を際立たせるか、ミニマルなワンピースへ羽織って陰影の階層だけで華やかさを作る着こなしがおすすめで、あるいはシンプルなジャケットの上から重ね、レイヤードで首元とドレープを強調するとフェンディの造形性がより映えます。
是非この機会に。
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素材
記載なし
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