"Christian Dior" John Galliano period Gathering design leather hand bag

右側側面シミ有り

創業以来「エレガント」をコンセプトに掲げ、

現在もその伝統は多様に表現されながらも

受け継がれているChristian Diorより、極上の逸品をご紹介致します。

ガリアーノ期に生まれたアーカイブ品として貴重性の高いこちらの逸品は、構築的な造形美と彫刻的な装飾性が見事に融合した仕上がりを誇っております。

特徴としてまず目を引くのが、ボディ全体に施された繊細なギャザリング。グレイッシュなラムスキンをたっぷりと寄せながらも、均整のとれた立体フォルムへと導くことで、柔らかな素材感と張りのある構造美が共存するユニークな造形へと昇華されています。

中央フラップには、一点ごとに異なる表情を見せる編み込みとスタッズの意匠が組み込まれており、マットな質感と光沢が緩やかに交錯することで、まるでひとつの彫刻作品のような佇まいを生み出しています。

特に目を奪うのは、フロント中央に据えられた幾何学的な装飾パーツで、深く光を吸い込むスモーキーグレーのアクリルにより、バッグ全体の印象に重厚さと幻想的な陰影が加えられています。

ハンドルには、複数のワイヤーを螺旋状に巻き上げたようなデザインが採用され、ジュエリー的な精巧さを感じさせながらも、機能性とアートピースとしての存在感が共存しています。

ガリアーノ期のDiorは、そのロマンティシズムと前衛性が絶妙なバランスで融合した時代であり、こちらの逸品はまさにそのエッセンスを物語るデザイン性を帯びております。現行コレクションでは見られない手仕事と造形感、そして時代を超えた造形的アプローチは、コレクターにとっても特別な価値を持つものであると言えますね。

たとえば、装いに彫刻的な要素や物語性を求める方、日常の中に静かな非日常を忍ばせたい方や、ひと目でブランドロゴを主張するのではなく、“何か違う”という空気感で周囲を魅了するようなスタイルを大切にされている方にこそ、ふさわしい逸品だと言えます。

また、トレンドから一歩距離を置きながらも、確固たる審美眼で選び抜かれたものを身につけたいと考える方、“自分の眼で価値を見極められる人”の装いに寄り添う仕上がりとなっている為、特別な場に限らず、あえて日常のワードローブに落とし込むことで、その人の美学をより引き立てる存在としてお楽しみ頂けますね。

スタイリングとしては、ノーカラージャケットやハイウエストスラックスなど構築性の高いアイテムと組み合わせることで、よりアーティスティックなバランスを引き出すことができます。また、滑らかなサテンやドレープ性のあるトップスと重ねることで、バッグの硬質な立体感との対比が際立ち、上級者らしい奥行きのある着こなしに仕上げて頂けます。

是非この機会に。