CELINE
"CELINE" 00's Macadam logo engraved suede leather bag
革の変色有り
パリの女性の日常に寄り添うレザーグッズから歩みを始め、品の良さを実用に落とし込む感覚を磨き上げてきたCELINEより、アイコニックな逸品をご紹介致します。
マカダムを再解釈した“C”の反復と、凱旋門の鎖を想起させるブラゾンモチーフを重ねることで、Y2Kの空気を都会的なスポーティ・シックへ整えたCELINEのバレルバッグであるこちらの逸品。
円筒のシルエットは、単に可愛らしさへ寄せるものではなく、身体のラインに沿ってすっと収まる“プロダクトとしての合理性”を備えている為、持つだけで装いにリズムと奥行きが生まれますね。
まず印象を決定づけるのが、スエードをベースにロゴをエンボスで浮かび上がらせた素材設計です。
プリントのモノグラムが持つ即物的な主張とは異なり、あくまで陰影の揺らぎとして柄が立ち上がる為、視線に触れた瞬間だけCELINEの記号が輪郭を持ち、次の瞬間には静かに背景へ溶けていくような佇まいを見せます。
毛足のわずかな方向性が凹凸をさらに豊かにし、光量の変化や動作に合わせて“現れる/沈む”という表情の移ろいを生む点も魅力で、同系統のブラウンバッグにありがちな単調さから確実に距離を取れる完成度と言えますね。
加えて、このバッグがバレル型であることの意味も大きいです。
フラットな面が多いバッグほど“柄”が前に出やすい一方で、円筒という曲面は柄の見え方を常に変化させ、ロゴの主張を適度に分散してくれます。
結果として、モノグラムでありながらどこか抽象的で、近づいた人にだけディテールが伝わる距離感に仕上がっている点が、CELINEらしい品の良さへ繋がっています。
ディテールに目を移すと、ハンドルのレザーが適度な厚みを持ち、ステッチが輪郭を端正に縁取っていることが分かります。
この“握った瞬間の頼もしさ”は、ラグジュアリーを装飾で語るのではなく、道具としての完成度で語るマイケル・コース期の美学と親和性が高く、持ち手ひとつでも時代の設計思想が滲みますね。
開口部はファスナー仕様で大きく開き、荷物の出し入れが滑らかであることに加え、日常の移動における安心感まで含めてデザインに取り込んでいる点が非常に実用的です。
年代の信ぴょう性については、複数の要素が同時に整合する点が根拠となります。
まずロゴモノグラムが全面に採用されていること自体が、フィービー・ファイロ就任以降のミニマル路線とは明確に異なる為、フィービー以前の文脈に属することを示します。
さらに金具が直線的で、ファスナープルに「CELINE」の刻印を配した簡潔な意匠である点は、装飾性より機能と輪郭を優先するマイケル・コース期の都会的な編集と一致し、80〜90年代前半のクラシックな空気とも異なる表情です。
つまり、ロゴの扱い・金具の思想・フォルムのトレンド性が同一の時代感へ収束していく為、2000年代初頭のY2Kムードとして読むことに説得力が生まれますね。
内装においても、外装の静けさを裏切るように総柄のライニングが配され、バッグを開けた瞬間にCELINEの記号性が密やかに増幅します。
外では抑制、内で饒舌という二重構造は、持ち主だけが享受できる贅沢として機能し、単なる“可愛いロゴバッグ”に留まらない奥行きを与えています。
また、円筒型は見た目以上に収納が素直で、必要なものが自然に収まる為、日常使いの頻度が高い方ほどこのフォルムの良さを実感しやすいはずです。
スタイリングとしては、端正なジャケットやロングコートに合わせて、Y2Kの要素をあくまで“品よく引用”する方向がおすすめですし、落ち感のあるワンピースやミニマルなセットアップに添えて、バッグの円筒シルエットのみをアクセントとして浮かび上がらせるのも美しい選択肢です。
ロゴの存在感を前に出すのではなく、素材の陰影とフォルムの曲線でムードを作れるバッグですので、装いを盛るより“整える”感覚で合わせていただくと、この個体の真価が出ますね。
Size and dimensions
Material
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