GUCCI
"GUCCI" Michele period stand collar modified design tailored jacket
後襟毛羽立ち有り
「最上の伝統を最上の品質で、過去のよいものを現代に反映させる商品作り」 というコンセプトを掲げるGUCCIより、スペシャルな逸品をご紹介致します。
端正なブラックのウール地に、襟元を立ち上げて交差させるスロートラッチの構造が儀式服の気配をまとわせ、前身頃に走るダーツと包み込むようなウエストシェイプで陰影を彫り出す、ミケーレ期GUCCIのエレガンスを凝縮したこちらの逸品。
ラペルは開けば端正なノッチが現れ、閉じればスタンドカラーとして首まわりに重心をつくる二層的な設計で、比翼風に見える被覆ボタンが面の静けさを保ち、フラップポケットの水平線が全体のバランスを落ち着かせていますね。
袖口にはメタルのアクセントが控えめにきらめき、マットな表情のウールが光を吸い込むため、黒の濃度が一段と深く感じられるのも魅力と言えます。芯地は硬さを残しつつ吸いつくように身体へ沿うタイプで、肩の線が澄み、立てた襟が顔まわりを端正にフレーミングするため、羽織るだけで姿勢まで整って見える設計です。
アレッサンドロ・ミケーレ期の文脈では、アーカイヴやヴィクトリアン期の参照、ミリタリーの機能、ジェンダーの横断を同じ座標に置き、装いの“記号”を解体して再配置することで個の物語性を引き出すことが核でした。襟を交差させる所作や被覆ボタンの静謐さは、舞台衣装の演劇性と日常性のあいだを往復させるための仕掛けで、クラシックなテーラリングを知的に撹拌しながら、性差を超えて誰の身体にも収まる現代的な均衡を提示していると言えますね。
付加価値として強調したいのは、襟の可変機構が“表情のモードチェンジ”を一瞬で可能にする点で、会話の場ではラペルを開き柔らかな印象を与え、夜の席では襟を立てて緊張感を帯びたシルエットへ移行できるため、一着で複数の場面に適合する拡張性が備わっているところです。また、黒の濃度を高めるマットウールと被覆ボタンの組み合わせが装飾に頼らない強度を生み、控えめでいて圧倒的という、ミケーレ期の“エクレクティック・エレガンス”を体現している点も見逃せません。
スタイリングとしては、ハイゲージのタートルニットとクリースの効いたウールスラックスを合わせ、艶を抑えたレザーシューズで輪郭を締めると、立てた襟が主役となりながら全体はジェンダーレスに整います。また、シルクのシャツを差し込み、ハイウエストのトラウザーで縦の線を強調してから、膝下丈のロングコートを羽織ると、ミケーレ期のロマンティシズムを自然に落とし込んで頂けますね。
是非この機会に。
サイズ・寸法
素材
(SHELL)VISCOSA97%ELASTHAN3%(LINING)VISCOSA100%
配送について
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基本的に月・金に前日までのご注文分について発送作業を行なっております。
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