"JIL SANDER" Asymmetrical tuck gather detail long dress

「Design Without Decoration」をコンセプトに、時代に流されずシンプルで気品に溢れ、デザインを追求しており、上質な素材使い、ディテールへのこだわりを得意とするJIL SANDERより、仕立ての美しい逸品をご紹介致します。

一見すると無垢なまでに削ぎ落とされた佇まいながら、布の内側に秘められた緻密な構築性が、着る人の所作と共に静かに浮かび上がる様な仕上がりを誇るこちらの逸品。

色味は、真っ白ではなく柔らかな乳白を帯びたオフホワイトで構成されており、その温度感のある色調と相まって、視覚に触れる印象は潔くも優しく、そしてどこか知的な静謐さを纏っています。

特筆すべきはウエストからヒップラインにかけて織り込まれた、彫刻のようなタックのディテールで、それぞれのギャザーが丁寧に縫い留められることで、シャープさと柔らかさが共存する稀有な立体感を生み出しています。そのシンメトリーに頼らない不規則なパターンメイクには、

JIL SANDERが築いてきた“静のデザイン”に宿るモダンな意思が垣間見えますね。

袖は肘をわずかに隠す程度の丈で設計されており、肌の露出を抑えつつも涼やかに映るバランスが考慮され、さらに両サイドにはシームポケットが隠れるように設けられているため、実用性と美観が穏やかに両立しています。

スタイリングとしては、同系色のロングブーツや、控えめな艶を帯びたレザーのフラットシューズを合わせていただくと、素材と色のミニマルな対話が生まれ、洗練されたジェンダーレスな印象に仕上がります。アウターにはノーカラーのジャケットや、やや大きめのテーラードジャケットを羽織っていただくのも素敵ですね。

是非この機会に。