YOHJI YAMAMOTO
"YOHJI YAMAMOTO" 1992SS eyelet cutwork lace design long skirt
男性の服を女性が着るというコンセプトのもと時代に流されることのない価値観を持つ、自立した女性たちへの服作りを徹底して今なお継続しているYOHJI YAMAMOTOより、大変貴重はアーカイブピースである逸品をご紹介致します。
幾種類のレースを丁寧に切り替え、アイレットとカットワークの透け感を重ねることで、白の奥行きと空気のゆらぎを同時に描いたこちらの逸品。
上部は細かな幾何のアイレットで面を整え、中段から下に向かってパターンのスケールを段階的に広げ、はしごレースのような抜けを挟みつつ裾で再び密度を締める構成となっており、歩くたびに陰影が縦方向へ流れるため、白一色でも表情が単調にならず、視線が自然と下へ誘導されますね。内側にはキュプラのライナーが忍び、肌からわずかに離れて落ちるためまとわりつかず、表のナイロンレースの軽さと相まって、盛夏でもさらりとした着心地が続くと断言できます。タグに刻まれた“MADE IN JAPAN”が示すように縫製の始末も端正で、近い距離で見たときこそ手仕事の精緻さが伝わります。
1992年春夏は、ブランドの黒のイメージを意図的に離れ、白や生成り、レース、ランジェリーの語彙をモードへ翻訳した時期であり、素肌と布の距離をどれだけ美しく保てるかという実験が随所に見られ、その文脈の中でこのスカートは“軽さを造形に置き換える”ための要となっていると言えます。織り柄の異なるレースを一着の中で有機的に接続し、デコレーションに寄らず構築でロマンティックを成立させる設計は、このシーズン固有の付加価値であり、今の目で見ても新鮮な緊張感を纏いますね。
さらに、水平の切り替えを多用しながらもギャザー量を過度に盛らず、落ち感を保ったままふくらみを作る比率が絶妙で、光を受けたときの微細な粒立ちが上質な陰影を生み、アーカイブとしての希少性だけでなく日常のワードローブでも機能する実用性がしっかり担保されています。
スタイリングとしては、白シャツをウエストに軽く差し込み、同系のジャケットを肩掛けにしてトーンを一段整えると、レースの構築性が際立ちます。もう一案として、黒のシアートップをインナーに添え、足元はレザーブーツまたはミニマルなヒールで直線を引くと、ジェンダーレスなバランスの中で白の陰影がより豊かに演出して頂けますね。
是非この機会に。
サイズ・寸法
素材
CUPRO60%NYLON40%
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