Christian Dior
"Christian Dior" 90’s Pinstripe double breasted suit set up
ネーム入り パンツ数カ所穴有り
創業以来エレガントを軸に、時代の端正さをメゾンの美学へ昇華してきたChristian Diorより、鐘紡製ならではの精緻な仕立てを堪能いただける逸品をご紹介致します。
タグの背景としては1991年から1997年にかけての製造レンジで語られるこちらの逸品。
デザインの潮流を踏まえると1991年から1994年頃のバブルの余韻とクラシック回帰が交差していた空気を濃く映した佇まいと言えますね。
ジャケットはダブルブレストの構成で、重なりの深いフロントが胸元へ量感を与える為、羽織るだけで体の輪郭が力強く整い、当時の成功の美意識を凛とした形で取り入れられる点が印象的です。
ラペルは鋭角に立ち上がるピークドの表情が見受けられ、Vゾーンに縦の緊張感が生まれることで、シャツ一枚の引き算でも十分に格が出ますね。
生地は暗いトーンに繊細なピンストライプを走らせており、線が面を引き締める為、クラシックな柄でありながらも野暮ったさへ寄らず、むしろモードな陰影として機能します。
ボタンは同系色でまとめることで装飾性を抑え、柄と構造の美しさを前面に出している点が、メゾンらしい静かな贅沢と言えますね。
ポケットはフラップ付きが配されている為、腰位置に水平の線が生まれ、ダブルの縦の重さを受け止めながら全体のバランスを端正に戻してくれます。
胸元には内ポケットのラインが控えめに入り、視線が散らずに上へ集まることで、構築的でありながらも品の良さが残るのが嬉しいところですね。
パンツはストライプの流れが縦を強調し、セットで着た際に一つの柱のような一体感が生まれる為、クラシック回帰の流れをそのまま今の装いへ接続できます。
さらに鐘紡製という背景が、当時の国内最高峰クラスの縫製管理と日本人の体型理解に支えられていたことを示し、ヨーロッパメゾンの美意識と実用の精度が重なる付加価値として成立している点も見逃せませんね。
スタイリングとしては、セットアップで合わせつつインナーをミニマルなシャツに留め、足元は端正な革靴で締めると、90年代初頭の構築美が素直に映えます。
また、インナーを薄手のニットへ置き換え、上からロングコートを重ねることで、力強さの中に柔らかな余韻が加わり、ジェンダーを問わず現代の空気へ馴染ませやすいですね。
是非この機会に。
サイズ・寸法
素材
(SHELL)WOOL100%(LINING)CUPRA100%
配送について
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基本的に月・金に前日までのご注文分について発送作業を行なっております。
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