"CHANEL" Curved frame double combination silver earrings

数々の斬新なデザインで女性たちの服と価値観や生き方までも変化をもたらし、創業から100年以上経った今でも女性たちの憧れの位置付けにあるCHANELより、スペシャルな逸品をご紹介致します。

彫刻的なフォルムが静かに語りかけるような佇まいを見せるこちらの逸品。

繊細なバランスで捻られたシルバーのフレームは、先端にかけてしなやかに反り返るような曲線を描いており、その造形はあたかも水面に落ちた一滴の雫が波紋となって広がる瞬間を切り取ったかのような詩的なムードを湛えています。そしてその立体感は、耳元で静かに揺れながら光の陰影を豊かに変化させ、ミニマルでありながらも深く視線を惹きつける余韻を残してくれるのが印象的ですね。

また、CHANELのクラフトマンシップが息づくこちらのシルバーボディには、デンマーク製であることを示す刻印とともに、ヴィンテージ特有の質感が美しく残されており、現行品にはない重厚な存在感と確かな時間の蓄積が静かに宿っています。それはジュエリーというよりむしろ“装飾彫刻”と呼びたくなるような、モードへの献身と造形芸術の交差点を体現した作品といえます。

耳に添わせた際、構造的にはフープ型に近い装着感を持ちながらも、前後にずれるような開口デザインが空間にリズムを与えるため、単に左右対称の収まりに終始せず、スタイリング全体に浮遊感や抽象性を与えてくれますね。こうした独自のバランス感覚こそが、CHANELが長きにわたりファッション史に刻んできた革新性の証とも言えます。

華美な装飾を排しながらも、ひとつの彫刻作品のように美意識を凝縮した、まさにCHANELならではの知性と静謐さが香る逸品となっております。

スタイリングとしては、ジェンダーの境界を軽やかに超える造形を誇っている為、ミニマルなブラックのトップスや、落ち感のあるロングスラックス、あるいはシルク混のシャツなどとの相性が非常に良く、静かな佇まいの中に強い造形美を内包するスタイルをお楽しみ頂けますね。

是非この機会に。