"Cartier" Bis motif design buckle leather belt

ルイ=フランソワ・カルティエを筆頭にパリのモントルゲイユ通り29番地から始まり、ナポレオン3世のいとこにあたるマチルド皇女がジュエリーを購入したことをきっかけにパリの上流階級で愛される様になったCartierより、レザーの質感が美しい逸品をご紹介致します。

光沢を抑えたブラウンレザーの質感と、まるで彫刻のように洗練された曲線美を描くバックルの造形とが交差し、静かにその存在感を主張するこちらの逸品。

バックルにはブランドを象徴するビスモチーフとともに、サークル状に磨き上げられたシルバーパーツが組み合わされており、無機質ではない滑らかな立体感が印象的で、特に留め具部分には丸みと張りのあるフォルムが重厚な品格を湛えています。ブランドロゴは敢えて控えめに刻印されており、主張の強さではなく質の高さで語るという、Cartierらしい審美眼が貫かれていますね。

ベルト本体は、やや厚みを持たせながらも柔らかく仕上げられたカーフレザーが使用されており、表面には時間の経過とともに深まりを見せた艶が美しく浮かび上がり、クラシカルなムードを演出しています。また裏面はシックなブラックレザーで切り替えられており、細部の縫製にまで神経が行き届いたダブルフェイス仕様のような贅沢さを感じさせます。

機能的には、着用時の可動性を高めたスナップ式構造を採用しているため、着脱がしやすく、しっかりとしたホールド感もあり、フォーマルにもモードにも自在に馴染みます。

スタイリングとしては、ハイウエストのウールトラウザーやタック入りのスラックスと合わせて、腰元にアクセントを持たせることで、余白のあるジェンダーレスなモード感が際立せて頂けます。

是非この機会に。