"Max Mara" Draping design hooded coat

イタリアで創業して以来、モダンなプレタポルテファッションのパイオニアとして注目を集め、エレガントでコンテンポラリーなアイテムを展開するMax Mara Studioより、美しい色気を放つ逸品をご紹介致します。

流れるようなドレープが胸元でやわらかく重なり、フードのラインが後ろ姿まで静かに続く一筆書きのようなシルエットで、軽さと端正さを同時に叶えるこちらの逸品。

落ち感の美しいウール生地は身体の動きにしなやかに追随し、前合わせはボディに沿って自然に流れるラップ風の設計で、開けても閉じても縦線がすっと通るため、肩の力を抜きつつも品よくまとまりますね。

フードは深さにゆとりをもたせ、細いドローコードの先端にメタルチップを添えることで、スポーティに寄り過ぎない表情となり、首まわりのドレープと連動して顔周りを柔らかく包みます。

袖は手首にかけて滑らかに細くなるため、全身のバランスが整い、後ろはセンターラインを基調にしたプレーンな面構成で、歩くたびに生地が静かに揺れ、縦長の印象が際立つと言えます。ひざ下に届く着丈はアウターとしての存在感を確保しつつ、室内でも違和感のない軽やかさがあり、移動が続く一日にも頼もしいですね。

付加価値としては、ウールコートの構築感をあえて薄手の素材で表現するMaxMaraらしいバランス感覚にあり、ドレスライクなドレープで“きちんと感”と“着心地”を両立できる点、そして皺が入りにくく扱いが容易なため、旅先やワークシーンでも即戦力になる点が魅力だと断言できます。装飾を抑えた設計ゆえ、アクセサリーやレイヤードとの相性が良く、季節をまたいで表情を変えられるのも嬉しいところですね。

スタイリングとしては、タートルニットにセンタープレスのストレートスラックスを合わせ、足元をレザーシューズで受けると、ドレープの曲線とボトムの直線が響き合い、ジェンダーレスに凛と整います。もう一案として、ロングシャツやドレスの上からさらりと羽織り、細身のロングブーツで重心を下に置けば、フードの奥行きと裾の揺れが生きてエレガントな余白が生まれます。

是非この機会に。