"PAUL SMITH" Satin-switched striped tailored jacket

「ひねりの効いたクラシック」をコンセプトな掲げ、ブリティッシュトラディショナルを受け継ぎながらも実用性や遊び心を加えることで支持され続けているPaul Smithより、コンセプチュアルな逸品をご紹介致します。

漆黒に繊細なストライプを走らせた表情が静かに佇むその構築美による、クラシックとアヴァンギャルドの狭間を鮮やかに行き交うPaul Smith Collectionならではの感性が凝縮されているこちらの逸品。

やや長めに設計された着丈と、身頃にかけて柔らかく包み込むようなシルエットには英国的な重厚感が漂いながらも、ラペルや袖口、ポケットフラップにあしらわれたマットなサテン切り替えによって、静かで洗練されたモードの輪郭が際立っています。特にこのラペルの切り替えには、既視感を打ち破るようなスタイルの再構築が施されており、単なるフォーマルウェアとしての域を超え、ジャケットという存在を再解釈した意志のようなものが感じ取れます。

内側にはPaul Smithらしいアートピースのようなプリントが施されたライニングが広がっており、袖を通す度に視覚と感性を刺激するアトリエ的な魅力を宿している点も非常に印象的で、ブランドが長年培ってきた“色気と遊び心”という美意識が、裏地のディテールにまでしっかりと息づいていますね。

また、シルエットは一見端正ながらも肩のラインにはごく自然な丸みを持たせ、ハリと柔らかさを両立した素材選びによって、日常の所作に寄り添うような着心地を叶えているのもこちらの逸品ならではの強みと言えます。

スタイリングとしては、ウールパンツや滑らかな質感をもつニットなどを合わせることで、構築的な硬さと柔らかい質感の対比が美しく引き立ちますし、性別に囚われない着こなしとして、ロングシャツやワンピースを忍ばせてあえてボタンを閉じず羽織るように着用することで、よりリラクシーかつ色気を含んだニュートラルな佇まいをお楽しみ頂けますね。

是非この機会に。