"Christian Dior" Malice Pearl Series greige color canvas shoulder bag

背面一部汚れ有り

1946年にクリスチャン・ディオールによって創業され、オートクチュールを始めとして今日まで躍進を続けるChristian Diorより、極上の逸品をご紹介致します。

Christian Diorによる2000年代初頭のアーカイブより、稀少性の高い「MALICE PEARL（マリスパール）」シリーズの一つであるこちらの逸品。Malice＝いたずら”の名を冠するこのシリーズは、当時のDiorが持つアヴァンギャルドな感性と、フェミニンな美意識の融合を象徴するプロダクトであり、現行ラインでは見られない個性的な意匠が随所に施されている点が魅力ですね。

ボディはグレージュを帯びたヘリンボーン調のキャンバス地を用いており、その織りの立体感によって、ニュートラルながらも奥行きのある表情が生まれております。また、センターに配された半月状のハードパーツには、ブランドロゴが控えめに刻印されており、マットな質感のレザーとシルバーのメタルが織りなすコントラストが上品なアクセントとして機能しています。

このシリーズ最大の特徴であるストラップ部分には、異なるサイズのメタルパールが連なり、アクセサリーのような存在感を放っている為、ジュエリーのような感覚で身に纏うことができるという、Diorならではの優雅な遊び心を感じさせてくれるディテールです。その一方でストラップの本体部分にはしなやかなレザーを採用しており、肩馴染みも良く、実用性にも配慮された設計となっております。

内側にはDiorの頭文字「CD」を織り込んだシグネチャージャガードが丁寧に張り巡らされており、ライニングに至るまで美学が貫かれていることが感じられますね。サイズとしてはコンパクトながらもマチ幅を備えている為、スマートフォンやカードケース、リップなど必要最低限の小物をしっかり収納できる点も日常使いに適しています。

マリスパールシリーズは、その独創的な意匠と構築的なフォルムにより、2000年代のY2Kモードの象徴として再評価されているコレクターズアイテムであり、特にこちらのようなシンプルかつ洗練されたグレージュキャンバスモデルは、装いに取り入れやすい希少な逸品となっております。

スタイリングとしては、しなやかなウールギャバジンのセットアップや、構築的なパターンのブラックジャケットと合わせて、バッグのフォルムを際立たせるミニマルなコーディネートがおすすめです。また、装飾性を活かす為にアクセサリーは極力控えめにまとめていただくと、バッグ自体が造形美として主役になる装いをお楽しみ頂けます。

是非この機械に。