"JEAN PAUL GAULTIER" Beautiful drape burgundy wide slacks

表左膝部分汚れ有り

1980年代を席巻しでファッション界の異端児とも呼び声高く今なおファンを増やし続けているJEAN PAUL GAULTIERより、仕立ての美しい逸品をご紹介致します。

深みのあるバーガンディカラーが静かに空間を染め上げるような佇まいを見せる、こちらの逸品。

JEAN PAUL GAULTIER CLASSIQUEラインより仕立てられた、気品と構築性が交差するヴィンテージワイドスラックスです。

素材には、微かにとろみを帯びながらも落ち感に優れた上質なファブリックが用いられており、身体の動きに寄り添いながら、裾にかけて流れるようなドレープを描く様が圧巻です。その柔らかな曲線は、光を滑らかに拾いながら、立体的なシルエットに陰影を生み出しており、静謐さと色気の両立を果たした佇まいが特徴です。

フロントにあしらわれたセンタープレスは、ワイドでありながら縦のラインを強調する効果をもたらしており、脚の存在感を削がずに洗練された印象へと昇華させてくれます。ウエストは高めに設計され、フロントにはタックを設けずすっきりと仕上げることで、腰周りを包み込むような端正なフォルムを描いていますね。

また、ヒップのラインは過度にボリュームを持たせず、あくまでミニマルな構成を貫いており、360度どこから見ても構築美を感じられるような、ゴルチエらしい品格が漂っています。サイズは表記40で、レディースのM程度を基準としながら、ユニセックスに展開可能なデザインとなっております。

特筆すべきは、クラシックライン特有のラベルデザインが示すように、このパンツが持つ“フォーマルと官能性の交差”という独自の美学です。ドレスパンツの文脈にありながら、その余白の設計や色調が醸す静かな主張は、日常のなかにさりげなく強度を忍ばせたい方にとって、極めて魅力的な存在と言えます。

ジェンダーやフォーマリティにとらわれず、佇まいに品を宿すことを服に求める方へぜひ手に取っていただきたい、時代性と普遍性が滑らかに重なり合う逸品となっております。

スタイリングとしては、ハイゲージのニットや、比翼仕立てのシャツなどと合わせてフォーマルに寄せることで、一切の過剰を排した静謐な装いが完成しますし、ナローラペルのテーラードジャケットを肩掛けするようなアンバランスさを加えることで、抜けのあるエレガンスを演出できます。

是非この機会に。